仕様と根拠
何が問題になるか
文化庁の「公用文作成の考え方」Ⅰ-6 カは、丸囲み数字・単位記号・符号・半角カナ文字などに電子的な情報交換の難しいものがあることに留意するよう述べ、Unicode を使うと文字化けが起こりにくいとしています。半角カナは Unicode の Halfwidth and Fullwidth Forms ブロック(U+FF61..FF9F)にあり、全角のカタカナや句読点と対応しています。
濁点・半濁点の合成
半角カナは濁点(U+FF9E)・半濁点(U+FF9F)が独立した文字です。Unicode の互換正規化 NFKC(UAX #15)は、互換分解のあとに正準合成を行うため、半角のカと半角の濁点はガ(U+30AC)に、半角のハと半濁点はパ(U+30D1)になります。ツールは半角カナの連続ごとに NFKC を適用し、ほかの文字は変えません。
句読点と長音
半角カナのブロックには、句点(U+FF61)・かぎ括弧(U+FF62・FF63)・読点(U+FF64)・中黒(U+FF65)・長音符号(U+FF70)も含まれます。コードチャートの互換分解に従い、「。」「「」」「、」「・」「ー」の全角形へ置き換わります。
根拠にした仕様・資料
| 仕様・資料 | 確認日 | 使った箇所 |
|---|---|---|
| 文化庁「公用文作成の考え方」(令和 4 年 1 月 7 日) | 2026年10月29日 | Ⅰ-6 カ(電子的な情報交換では、半角カナ文字等に難しいものがあることに留意する) |
| Unicode UAX #15 Unicode Normalization Forms(Rev 58・2026-08-12) | 2026年10月29日 | NFKC は互換分解後に正準合成(Table 1)。半角カ + 半角濁点は NFKC でガ(Table 8) |
| Unicode 18.0 コードチャート Halfwidth and Fullwidth Forms | 2026年10月29日 | FF61..FF9F の互換分解 narrow(FF9E=3099・FF9F=309A・FF70=30FC・FF71=30A2) |
指摘の段階
- エラー: 仕様に反していて、正しく読めない・処理できない入力です。
- 警告: 読めるものの、仕様の推奨に反する・矛盾する・意図と違う結果になりやすい入力です。
- 情報: 誤りではありませんが、知っておくとよい扱い(読み飛ばした部分や解釈)です。
入力の扱い(送信しない仕組み)
処理はすべてお使いのブラウザの中で行います。処理の本体はこのサイトから配信する小さなスクリプト(/app.js)で、外部のサービスやライブラリを読み込みません。ページはブラウザに通信を禁止させる設定(Content-Security-Policy の connect-src)つきで配信しており、入力した内容がサーバーや第三者へ送られることはありません。ファイルを選んだ場合も、端末の中で読み込むだけです。
このツールでできないこと(制約)
- 半角カナ(U+FF61..FF9F)だけを対象にします。丸囲み数字や単位記号などの機種依存文字は対象外で、専用の道具で調べます。
- 濁点・半濁点が前の文字と結合できないとき(先頭にある・濁点がつかない文字に続くなど)は、単独の結合文字になるため警告します。元の文字の並びを確認してください。
- 全角にした結果が、取り込み先の文字コードで扱えるかは確認しません。
- 全角カナを半角に戻す変換はできません。
ご利用にあたって
- 入力した文章はブラウザの中だけで処理し、サーバーへは送信しません。ただし、コピーやダウンロードした結果の扱いにはご注意ください。
- 氏名など、元の表記に意味がある半角カナもあります。全角にして問題がないか確認してから使ってください。